ﷲ アッラーという名前の意味【アッラーの99の美名】ﷲ

アッラー名前の意味
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アッラー

Allah

 

「全ての創造物が崇拝し、愛し、その比類のない偉大さを讃え、服従し、全ての必要をかれに依存しているところの、真に崇拝すべき存在。

 

アッラー:名前の意味

アッラー:名前の意味

アッラーは主であり、崇拝されるお方であり、その完璧な神としての属性により、崇拝の対象として特別視されるに値するお方である ~ イブン・ウタイミン

すべての言語には、人に与えられる称号として固有名詞のような名前があり、これらの名前には特定の意味をもつ場合もあれば、もたない場合もある。英語のように、ボブ、ジョン、ロバートという名前に意味はなく、アラビア語でもハデジャ、スフィヤーン、イブラヒームなど多くの名前に意味はない。しかし、ムハンマドという名前のように、賞賛される者という意味を持つ名前もある。

アラビア語の名前には、ムハンマド・サーリハのように特定の語根に由来するもの、それゆえに意味を持つ名前と、ボブ、スー、ハデジャ、スフィヤーンなどのように語根に由来しないもの、単なる称号である名前とがある。

アッラーという名前は、意味をもっているのか? 学者の間でも意見が分かれているが、より強い見解は、派生名詞であるというものだ。語源に由来するものであり、本来の意味がある。では、その本来の意味とは何であり、どこから派生したものなのか?

アッラーという言葉は動詞 a-le-ah に由来する。この動詞 a-le-ha には多くの意味がある。

混乱したり、驚いたりしたときに、反射的に口にする言葉

アッラーの偉大さ

アッラーの御名には、ある種の複雑さと混乱があり、それはアッラーの偉大さによるものである。アッラーは偉大なお方であり、人間の頭ではその本質を理解できず、わたしたちには、アッラーの特質と完璧さを正しく把握することができない。つまり、アッラーはわたしたちの理解を超えた偉大なお方であり、アッラーについて考えようとしても、手に負えないということだ。

アッラーの使徒いわく、『アッラーからの恩恵について考えなさい。でもアッラーについては考えてはいけない。』

アル・マブド al-ma’buud:崇拝されるお方

すべての崇拝と服従に値するお方。崇拝のために特別視されるに値するお方。

何かを切望する

アッラーが創造主の存在を認識

アッラーは、我々の心が慕い求めるお方である。

これは、アッラーが、創造主の存在を認識するように人間のフィトラ(自然な性質)を創造されたからであり、アッラーは、このような内的認識を持つように人間の魂を創造されたのであるから、当然、わたしたちは、創造主に対する憧れを持つようになるのである。

アッラーはわたしたちの魂にライラハイルアッラーを刻んでおられる。それは契約にあり、わたしたちが覚えていなくても、経験したことであり、その結果、魂に刻み込まれたものである。

だからこそ、信者がアッラーを必要とし、アッラーについてより深く知ることによって精神的な空白を満たす必要があると真に認識した時、イマーンの甘美さを味わうのである。つまり、自分の中にある精神的な空白を埋めれば、イマーンの甘さを味わうことができるのである。

アル=ブハーリーは「世俗の人々は何と哀れなことか!彼らはこの世で最も甘いものを味わうことなく、この世を去るのだ」と言った。アッラーを本当に知っているならば、他の誰も到達できない霊性のレベルに達していることになる。

最も偉大な名前

アッラーの最高の御名

多くのイスラーム研究者は、アッラーの最も偉大な名前はアッラーであると信じている。

アッラーには最高の御名がある。アル=ラーマンはアッラーの御名であり、アル=マリクもアッラーの御名である。しかし、アッラーがアル=マリクの御名であるということはない。アッラーこそ、主の御名であり、そこから他のすべての御名が続くのだ。

アッラー かれの外に神はないのである。まどろみはかれを捕えることも,眠ることも出来ない。天にあり地にある凡てのものは,かれのものである。

かれは,創造物の前にも後にも,またその背後にも,何があるかを知っておられる。かれが御望みになられない限り,誰もかれの啓知の真奥に近づくことは出来ない。これらの完璧な特性はすべて、アッラーという御名を指していることがわかる。

ヤーアッラーとアッラーフンマの違い

アッラーに呼びかける

アッラーに呼びかけるとき、わたしたちはヤーアッラー YA-Allah と アッラーフンマ Allahumma と言う。その違いは、YA-Allah の順番を変えていることだ。

つまり、アッラーを最初に、YA を後に置きたいのに、[Allah-hu-ya] になってしまった。なぜ、誰がそうしたのか?

人はアッラーに呼びかけなければという強い衝動に駆られ、それはとても大きく、最初に YA と言うことさえできない。アッラーを真っ先に言いたいので、YA を最後まで残す。しかしアラビア語では、YA を MIM に置き換える。それがもともと YA であったことを示している。

真の存在

アッラーとは真の存在

ガザーリーいわく、アッラーとは、真の存在、神の属性を統合し、唯一無二のお方の名前である。

神以外に存在するものは、それ自体で存在すると主張することはできず、むしろ神から存在を得る。そして現存するすべてのものは、かれを除いては滅びゆくものだからである。

アッラーは固有名詞に準ずるものであり、その由来や定義についてこれまで語られてきたことはすべて人為的なものである。

最も偉大な名前

アッラーは最も偉大な名前

この名前は神の99の美名の中で最も偉大な名前であり、偉大で栄光に満ちた名前である。

また、「力ある者」、「知る者」、「慈悲深き者」など、他の名前が彼以外のものを指すことがあるのに対して、文字通りの意味でも比喩的な意味でも、誰も彼以外のものにこの名前を使うことがないからである。

この二つの点から、アッラーとはこれらの名前の中で最も偉大な名前であると思われる。

非常に特殊

アッラーは非常に特殊

他の美名の意味を、人々が何かで用いることも考えられる、「慈悲深い者」、「知識ある者」、「寛容な者」、「忍耐強い者」、「感謝する者」などのように。

しかし、それらは、神に対する使い方とはまったく異なる意味で使われていたりする。 神は偉大にして栄光に満ち溢れておられる。

アッラーという名前の意味は非常に特殊であり、比喩的にも文字通りの意味でも、この名前を同じように使うことは考えられない。

この特異性のために、残りの名前は神の御名として記述され、偉大で栄光に満ちた神との関わりにおいて定義される。

「アッラー」すなわち「神」は、神性の意味そのものをより具体的に示すものであり、その結果、よりよく知られ、より明白であるため、それ以外の何かによって定義される必要がなく、むしろ他のものはそれとの関係によって定義されるのである。

人間の役割

アッラーと人間の役割

この名前における人間の役割は、自分が神のようになることである。それは、心と願望が偉大で栄光に満ちた神に向けられること、神以外の何ものにも目を向けないこと、神以外のものに注意を払わないこと、神以外の誰にも懇願したり恐れたりしないことを意味する。

神の使徒(彼に神の恩寵と平安があらんことを)が言ったように、「最も真理にかなった一節は、ラブトドの言葉である: 『確かに、神以外のすべてのものはむなしく、あらゆる幸福は間違いなくはかないものである。』

 
イスラームのまんが本
 

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参考:The meaning of the name: Allah
Al-Ghazali on the Ninety-Nine Beautiful Names of God
Beautiful Names of Allah