
التكاثر【アラビア語】
蓄積 (蓄えの競い合い) アッ=タカースル【日本語訳】
慈悲あまねく、慈悲深いアッラーの御名において。
1 あなたがたは、(所有する) 蓄えの競い合いにかまけて (主のことを) おろそかにする、2 (自分の) 墓を訪れるまで。3 いや、やがてあなたがたも知るだろう。4 いや、本当にやがてあなたがたも知るだろう。5 いや、あなたがたが、確信できるだけの知識をもって知ってさえいたなら。6 あなたがたは、必ず獄火を見るだろう。7 本当にあなたがたは、必ずそれを確信の目で見るだろう。8 その日、あなたがたは、必ず享楽 (に恩恵を浪費したかどうか) について問われるだろう。
蓄積 (蓄えの競い合い) アッ=タカースルについての解説
誰もが、もっともっと稼ぎたい、と考える。そうすればもっともっと物質的な資産を蓄積できる。死ぬまでその思いに浸っている。死後、蓄積する価値があったのは別のものだったと気づく。しかし、死後の気づきは何の役にも立たない。
タカースルとは、競い合い、自慢し合うことを意味する。ある部族どうしの間で互いに競争しあっていた。自分たちの部族の人数や財産を自慢したり、誇ったりしていた。 どれだけの土地を持っているか、どれだけの富を持っているかを数え、彼らはお互いに自慢し続けた。死ぬまでそれが続くほど、誇り自慢し、競い合うことに時間を浪費していた。
死んでから、彼らは気づくだろう。間違ったことに気を取られていたことを。そしてまた戻って来て、やり直したいと願うだろう。もし来世を信じ、認識するならば、決して後悔したり、そのようなことに時間を費やすことはないだろう。
この章は、現世の利益にのみ目を向けることによって生じる、来世に対する無頓着さの危険性を警告しているのである。このような人々は欲に駆られ、その場しのぎで生き、すべてのエナジーと資源を物質的なものに捧げる。 互いに競い合い、死ぬまで自分がどれだけの富や権力を持っているかを自慢し合う。
しかし、墓は一時的な滞在に過ぎないという事実を見落としているようだ。墓は、責任を負い、裁きを受け、罰や報いを受ける別の人生への架け橋なのだ。富や権力はすべてアッラーからの恵みであり、来世に備えることによって正しい使い方をすべきである。審判の日には必ず責任を問われるのだから。
ABUNDANCE (at-Takathur) 【英語訳】
In the name of God the Gracious, the Merciful.
1 Abundance distracts you.2 Until you visit the graveyards.3 Indeed, you will know.4 Certainly, you will know.5 If you knew with knowledge of certainty.6 You would see the Inferno.7 Then you will see it with the eye of certainty.8 Then, on that Day, you will be questioned about the Bliss.
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